『 RABAT 』

サンタマリアノヴェッラのあるイタリアの古都には
老舗の下着屋さんや手袋屋さん、、
衣食住の分野における老舗が非常に多く、
MADE IN ITALYのすばらしい生地が沢山あります。
ラペルラの下着に、FRETTEのベッドリネンに、
香水、クリーム、乾物類、、周りの友人が呆れるほどに
買い込んでいたわけで、MA deshabille の初期は
ベッドリネン用の超長綿の生地をイタリアから
輸入していたのですが、実は日本の繊維加工技術も
繊細さ、肌触り、、引けを取らない素晴らしさなことを
知りました。

最近になって、セルフプレジャー産業、というものが
日の目を浴びているらしいのですが、
イタリアやフランスは産業云々の以前に
セルフプレジャーという思想は根付いていると思います。

そもそも、肌に触れる服、というのは
自分一人だけのための家、と言いますか、
自分一人だけのための時空間、と言いますか、
とてもインティムなものだと思います。

無論、MA deshabille は インナーウェアのブランドと
して始めたので、全ての素材が肌に触れて
違和感がないように作っています。

RABATで使用している
マスターシードコットンはエジプト綿とピュマ綿
の混合種。特に、エジプト綿の方は徐々に絶滅危惧種と
なりつつあります。(憂鬱×100。)

*エジプト綿:
カシミヤのようなやさしい風合いとシルクのような美しい光沢)

*ピュマ綿
綿の見た目は良くないですが、強度、
肌触り(柔らかさ)に他のコットンとの違いがあります。
強度は、通常のコットンより40%程度強く、また色を吸収しやすい。

オックスフォードは日本のアイビーファッションの父、
石津謙介さんへの尊敬で、昔から好きだった素材です。
『シワがあったほうがかっこいい」っていうのが
青臭くて好きなのです。

*「オックスフォードシャツ」とは「オックスフォードクロス」という生地で作られたシャツを指します。
つまりは、シャツの素材のことです。1900年頃に誕生したボタンダウンシャツの代表的な素材で
タテとヨコに綿の糸を2本ずつ引き揃えて生地を作るので、ふっくらとしていて非常に肉厚で丈夫です。
それでいて通気性が非常にいいということもあり、かつてはスポーツウェアーとしても活用されていました。

こちらのシャツ生地を作る会社さんがなくなる
ということは、自分の好きなものは”量産”できなくなる
時代が間近に来ているのだと云う一つのサインでした。

セルフプレジャー と云う言葉の流行と並行して、
たった一人の自分自身を喜ばせるものは希少性を増していくのでしょう。